私の従兄弟の場合は、当時は希少価値ともいえた「英語をしゃべれる経営者」だったから、充実した第二の人生に巡り会うことができたといえる。そして、いま……。二人の元銀行マンも、従来の大企業のルールに準じて、「キミは役員レースから脱落した。さあ、どうする?」と決断を迫られたことになる。私の友人である銀行マンは会社に見切りをつけて、転籍を拒否して銀行とは関係のない会社に移った。一方、そういう受け皿のない元銀行マンのほうは、いったん辞令を受け入れて子会社に移ったが、まだ仕事への情熱が十分に残っているだけに、今後についてあれこれ悩んでいるわけである。
(参考サイト)
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彼らの悲劇は、銀行を取り巻く環境が大きく変わって、思いもかけなかった金融大再編が起こり、役員の椅子が半減してしまったことだ。とはいえ、もし金融大再編が起こらなかったとしても、彼らが順当に本社の役員になれたかどうかは、まったくわからない。じつは、日本の大企業には妙な力学が働くことがままあり、銀行始まって以来の最年少支店長とか、若いときに大型プロジェクトを成功させたとか、海外で大きな実績を残したとか、いわば華々しい活躍をした人、目立つ人ほど、意外と出世しないのである。なぜなら、先輩に嫌われてしまうからである。