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流通支配力について

流通支配力については、eビジネスの登場によって、多くの業種で強みが相対化していると言えるだろう。とりわけ問題なのは、いま銀行で起こっているように、リアルな支店網を抱えていることが、人件費などでかえって重荷になり、コスト競争力を下げていることだ。強みが弱みに転じているのである。土地などの資産についても、不良債権として財務を悪化させて足を引っ張っている業種も多い。また、信用力については、銀行業界などの一部に「大企業神話」の崩れているところはあるが、全体的にはまだまだブランドイメージとしても有効なのではないだろうか。ただし、ブランド戦略そのものは、eビジネスの時代には変わってくることが予想される。情報を受信する方法が飛躍的に上がったことで、消費者はきわめて選択的になった。また、非常に狭い市場と思われた世界でも、新しいブランドとして成立しうるものが出てきている。

インターネットを通じて何かものを注文する

インターネットを通じて何かものを注文するとする。その場合、どこの国で買物したのかがわからないということも起こります。さらにそこで売買されるのは、物理的な商品ではなく、デジタル・データであることも多いのです。とくにソフトウェアの売買はインターネット上で普通に行われます。ここでの決済はクレジットカードなどを使いますから、クレジットカードがアプルーブされた瞬間、買ったソフトウェアは瞬時に自分のコンピュータに送られてくる。しかし、売っている人がいる国と買っている人がいる国は違うのです。これは通常の売買なら必ず関税がかかっていたショッピングです。しかし、インターネットの世界ではいまこれに関税をかけることはできません。

利便性の高さがユーザーに受け入れられた

iTunesStoreは、楽曲の違法コピーを防ぐために購入した楽曲ファイルに埋め込まれている「デジタル著作権管理」(DRM)が、当時、他社サービスよりも比較的軽いという要因もあった。こうした利便性の高さがユーザーに受け入れられて、05年8月にサービスを開始してから4日で100万ダウンロードを達成する結果となった。iTunesStore以外では、楽曲のカタログ数が最も多いレーベルゲートの「morawin」にも注目だ。音楽配信では、ユーザーが聞きたいアーティストの曲をキーワード検索し、試聴してから購入するというのが主な行動パターンとなるので、カタログ数が多ければ、検索にヒットする可能性が高くなる。iTunesStoreでは、売れ筋の国内アーティストを多数抱えるソニー・ミュージック・エンターテインメント(SME)の楽曲が提供されていない。SMEも含めた、国内の主要レコード会社の楽曲を抑えているという点でmorawinは有利だ。そのほか、月額1280円を払えば楽曲を聴き放題というサブスクリプション型サービスのNapsterも06年10月に国内でスタートした。